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カンジダについて
カンジダ、と聞いたとき、「ああ、性病ね」と思う人、「あのかゆい嫌なやつ」と思う人、それぞれが様々な反応を示すのではないかと思います。様々な反応を示す中で、自分の知識や認識に間違いは無い、と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、カンジダについて、まず概要から説明させていただき、症状や検査について触れて、しっかりとした知識を身に付けるためのお手伝いをさせていただきます。
カンジダとは
カンジダとは、カビの仲間であるカンジダ菌が引き起こす病気です。男性の場合は、亀頭と竿の間のくびれ(冠状溝)、女性の場合は、子宮頸部や外陰部などでカンジダ菌が繁殖すると、かゆみなどを伴う性器カンジダとなります。
性器カンジダは、実は必ずしも性感染症とは限りません。性器の病気として広く知られていますが、性病ではないということです。
確かに、性行為によりカンジダを発症する場合もありますが、それについての詳細は後述します。
罹患者が多い理由
カンジダ菌は、人間の体内に常に存在する菌です。カンジダ菌は、通常の場合は、性器や体の自浄作用、カンジダ菌の働きを抑えているデーデルライン乳酸菌によって、悪さが出来ないようになっています。
しかし、風邪を引くなどしたとき、免疫力が落ちたりホルモンバランスが崩れるなどすると、自浄作用が上手く働かなくなってしまい、さまざまな不快症状が見られるカンジダに変化するのです。
罹患者の男女比
性器カンジダは女性の方が圧倒的に罹患者が多いです。とはいっても、男性の罹患者がいないというわけではありません。
男性の場合、包茎であったり、糖尿病患者、また何らかの病気により抗菌薬を内服している場合は発症しやすい、といわれています。
カンジダは、温かくて湿った環境を好みます。他の抗菌薬で、カンジダ菌の繁殖を抑えている乳酸菌が殺されてしまったり、局部が先述のような状態であるのが常になってしまえば、必然と、発症に男女は関係なくなる、というわけです。
性病に区分されない理由
性行為によってカンジダを発症するのは、全体のおよそ5%といわれています。性的接触による感染・発症は、きわめて確率が低く、加えて、ほとんどが女性から男性への感染となります。
カンジダは、元より人の体内に存在している菌が原因となっている病気なので、正確には性感染症・性病とは言えないのです。
カンジダが慢性化した場合
カンジダが慢性化したら、外陰がんなどの原因になりかねません。
カンジダは、元々は「ただむずかゆい」といった不快症状を伴うだけのものですが、慢性的な炎症は、不快症状の発現にとどまらず、治療も困難になってしまいます。
性器の病気の中では、比較的わかりやすい、かつ症状も軽いカンジダですが、放置してしまうとよくない結果を招いてしまいます。
早期に気付き、しっかりとした治療をおこなうことが必要です。
カンジダの症状
カンジダの症状は、一言で表すならば「不愉快」という言葉に尽きます。不快症状があらわれるのは性器の病気全般に言えることではありますが、カンジダはその中でもひときわ目立ちます。
不愉快な症状の中には、ただ不愉快、だけで済ませてはいけない症状もあります。重要なものを見逃さないよう、ひとつひとつ見ていきましょう。
むずがゆさ
不快症状の代表格です。
発症部位が、耐え難いむずむずとしたかゆみを訴えます。非常に不快です。
かゆいだけ、というのは、蚊に刺されたときなどを思い返せばよくわかるように、「たいしたことはないくせに耐えられない苦痛」です。
耐え難いかゆみが性器付近にあらわれたら、すぐに検査をおこなうのが吉です。
ただれなどの皮膚の異変
炎症が悪化すると、かゆいだけでなく、皮膚に異変があらわれ始めます。赤みを帯び、ただれる、といった症状が代表的な異変です。他に、赤くてブツブツとしたできものが肌に見られることもあります。
局部から広がって、付近の肌にあらわれるのがこういった異変です。明らかに尋常ではないので、かゆみを見過ごしてしまっても、皮膚がただれ始めたらすぐに検査をするべきでしょう。
局部の灼熱感
じんじんと、熱っぽい感覚があらわれます。熱っぽい、と言い表せば色気があるように思えますが、カンジダの症状ですので、当然ながら色気は全く無いうえに非常に不快です。
灼熱感に加えて、上記のような症状がみられる場合があるので、カンジダは知識の無い状態で考えるよりも、よほど厄介な病気なのです。
男性特有の症状
男性特有の症状としては、亀頭の赤みやかゆみ、カンジダ菌が尿道口へ侵入することによって起きる尿道炎、性器にあらわれる白苔、ときには痛みなどが挙げられます。
尿道炎は、カンジダを放置してしまった誰もがなりえてしまうので、注意してください。誰にとっても、カンジダは他人事ではないのです。
女性特有の症状
女性特有の症状としては、有名ですが、白色や黄色の、チーズ状または酒かす状のおりもの、膣壁のかゆみなどが挙げられます。
これらを発見した場合には、ほぼカンジダといえるほど、カンジダ及び女性特有の症状です。
ただし、自己診断は危険ですので、やめましょう。ほぼカンジダ特有の症状であっても、カンジダではない場合も常に考えることが大切です。
カンジダの発症要因
カンジダの発症は、ごく限られた環境と、案外身近で、おろそかにしてしまいがちなものが大きく関わっています。誰しも、明日は我が身と気をつけるべきなのがカンジダという病気です。
発症要因について知り、カンジダの対策を今からでも始めましょう。
性行為による感染
性病に区分されない理由にて扱ったとおり、性行為によるカンジダの発症は、全体のおよそ5%です。その程度の人数・割合でしか、感染・発症はありません。とはいえ、5%の中に自分が含まれないとは、誰も保障されていませんよね。
女性から男性に感染する場合がほとんどなので、膣性交やそれに準ずる性行為は、感染や発症の原因になり得ると心得ましょう。コンドームを適切に使用することが大切です。
体調不良による発症
この要因による発症が、最も症例が多いです。
体調を崩し、免疫力が下がると、普段カンジダ菌の繁殖を抑制している菌が弱ってしまい、カンジダ菌は好き放題に繁殖することができてしまいます。普段抑制されているものが開放された状態になるので、好き放題繁殖する、というのは、納得ですよね。
ストレスによる発症
ストレスにより体調を崩す、という人もいるかもしれませんが、「体調を崩すとまではいかなくても、強いストレスを感じる日々が続いた」、というときなどは、カンジダを発症しやすいです。
というのも、ストレスを感じ続けることによって、ホルモンバランスが崩れてしまうためです。
ストレスは、他の病気の対策や一般的な健康面から見ても、こまめに発散することが肝要です。
下着の締め付け
意外と気が付きづらい発症要因です。サイズの合わない下着などを無理矢理身につけて、締め付けるような局部環境を作ってしまうと、カンジダは繁殖しやすくなってしまいます。
また、下着の締め付けは、蒸れの要因にもなってしまいますし、カンジダ以外の雑菌も自浄作用だけでは足りなくなるほど増えてしまいかねませんので、きちんとサイズの合ったベストな下着を選ぶようにしましょう。
通気性が悪い・蒸れる局部環境
なんだかんだと述べましたが、最も多い発症要因はこちらでしょう。
カンジダは、繰り返すようですが、カビの仲間です。カビは温かくて湿った環境を好みます。カンジダも、例に漏れません。
おりものシートや、下着の素材など、通気性が悪くなってしまう理由は色々とあります。まずは、綿の割合が高いなど、なるべく通気性の高い素材の下着を選ぶことから始めましょう。女性の場合は、おりものシートやナプキンの長期使用は避け、こまめに変えるようにしましょう。
カンジダの予防方法
発症要因の項目でも、予防方法については少々触れてきましたが、カンジダは対策をしていればしっかり予防が出来る病気です。
発症要因を見れば必然と分かる人も多いかもしれませんが、意外な落とし穴に気付けずにいるかもしれないので、一度はお目通しください。
性行為自体を控える
性行為によるカンジダへの感染はごくごく低い確率、少ない割合であっても、可能性は誰にでもあります。直接的な発症要因ではなくても、性行為によって刺激を与えられ、それが原因でカンジダを発症してしまう……ということも十分ありえるので、なるべく控えることが予防に繋がります。
なるべく控えたほうがいいものではありますが、性行為の際には、コンドームの使用が必須です。正しい着用方法で行為に及んでください。
風呂上がりはなるべく局部を乾かす
しっかりと水分を取って乾いた状態にすることが、カンジダの好む環境を作らない、ということになります。
カンジダ菌は、繰り返しているようにカビの仲間ですので、お風呂上りのように温かくて湿った環境が大好きです。その状態で下着をつけ、常にお風呂上りのような状態が続けば、カンジダ菌は待ってましたとばかりに繁殖を始めてしまいかねません。
面倒くさがらずにタオルなどで水分を取って、しっかりと乾かすようにしましょう。
なるべく安静と清潔を保つ
予防だけでなく、カンジダの治療中にも言えることですが、なるべく性器を清潔な状態に保ち、余計な刺激を与えないことも大切です。性行為を控えたほうがよい、というのは、そういった理由も含みます。入浴時にはしっかりと洗い、性行為の前後も洗うことを忘れないようにしましょう。
ただし、清潔を意識しすぎて洗いすぎてしまうのはNGです。何事も程々が一番です。
適切な石鹸を使う
洗浄力の高い石鹸は、確かに清潔を保つことに一役買ってはくれますが、その分刺激も強いです。性器を清潔な状態に保つのが大切だからといって、刺激が強い石鹸を使っては、元も子もありません。
刺激を必要以上に与えること自体を控えるべきなので、石鹸も低刺激のもの、できればデリケートゾーン専用のものを使用するようにしましょう。その際にも、面倒くさがって直接石鹸を塗って洗ったりせず、きちんと手のひらや泡立てスポンジを使って泡立てて、泡でやさしく洗うように心がけてくださいね。
体調を崩さないように注意する
結局何が一番大切なの? といえば、体調を良好に保つことが一番大切なことになります。
普段の生活のなかで感じるストレスや、季節の変わり目、睡眠不足エトセトラ、体調を崩す原因はそれこそ星の数ほどあります。
空調や服装で温度を調節し、風邪やその他の感染症にもよく気をつけましょう。カンジダは、体調不良に直結します。健康であることが、一番の予防なのです。
カンジダの検査キットのご紹介
カンジダは、正確には性病ではありませんが、「性器の病気」ではあります。
ですので、性器の病気かどうかを調べるのに使用する検査キットで、カンジダに感染してしまっているのかどうかを、家にいながらでも調べることができます。検査のためだけに、わざわざ病院に赴くこと必要がないのです。
その中でもとりわけオススメしたいのが、下記の検査キットになります。
GME医学検査研究所
匿名で郵送検査ができる医学検査研究所です。結果はパソコン・スマートフォン、インターネット、郵送での通知から選んで確認ができます。
医療機関と提携・協力をしており、万が一検査結果が陽性で治療が必要になった場合でも、提携医療機関でならばすぐさま治療に取り組むことが出来るなど、メリットがたくさんあります。
高精度な検査を売りにしており、検査キットの価格もお手ごろです。検査にとても誠実で信用できます。
こちらでカンジダの検査を受ける場合には、カンジダ専用検査キットを使用することになります。
検査を受けられる機関の説明や、カンジダの説明がホームページにも記載されており、確実な知識のもと検査をおこなっていることがわかります。
きちんと検査をしたいけれど、身バレやプライバシーが心配、という人にオススメです。
男性用キットは、亀頭包皮炎、つまりペニスの先の炎症に悩んでいる方を中心に、全男性の検査を対象としています。検体は冠状溝を擦って採取した物です。
女性用キットは、膣分泌物、膣内を擦って取れるものを検体とします。生理中以外はいつでも検体の採取ができます。
検体を採取するのに失敗してしまっても、検体採取し直しセットを無料で郵送してくれるので、検体採取も安心しておこなえますね。
ふじメディカル
「あくまでも早期発見の補助」という姿勢を崩さずに、しかしキッチリと検査をおこなってくれる、郵送検査を実施している施設です。こちらは、カンジダの検査と同時に、他の性病にかかってはいないかどうかを調べることが出来ます。
男性用キットは尿による検査で、女性用キットは膣分泌液による検査になります。
結果通知は、郵送・メール・電話・WEBソフトから選べます。男女共に、クラミジアやトリコモナスといった、早期発見がとても難しい病気を同時に調べられるので、お得に感じられますよね。実際にお得です。
ふじメディカルは、「利用者の不安に寄り添う」郵送検査や相談を受け付けているので、単純に病気かどうか、ということ以外にも不安があるという人にオススメです。
カンジダの治療方法
カンジダの予防方法や症状、検査キットがあるのは分かってきたら、「万が一カンジダになってしまったら、どうするべき?」という疑問が浮かびますよね。
どうするべきか、といったら、勿論答えは「治療すべき」、です。病気になったら、それを治療する。至極当たり前のことです。
そこで、治療の方法を確認していきましょう。カンジダは、予防ももちろん大切ですが、メインになるのはどちらかといえば治療です。
塗付剤の使用がメイン
クリーム剤や軟膏といった、塗り薬を患部に塗付して治す方法が、カンジダの主な治療方法です。
局部の灼熱感やかゆみを抑えながら、繁殖してしまったカンジダ菌の動きを止めます。
処方された薬を、自分で患部に塗るので、最初は抵抗を感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、背に腹は変えられません。治すぞ、という気持ちを持って、治療に臨みましょう。
治療期間の長さ
カンジダは、性器の病気としては治療期間が長いわけではありません。治療を始めてから、およそ2日から3日程度で症状自体は落ち着きます。
しかし症状が落ち着くだけであって、治療にかかる期間は6日から7日ほどです。それでも一週間弱で治療が完了するので、長期間の治療を覚悟する必要が無いのは、安心できる要素ではありますよね。
治療の際には、医師の指示・処方によく従いましょう。
膣剤の使用
女性特有の治療方法です。カンジダ菌の繁殖が、外陰部よりも膣内の方がひどい場合には、挿入する錠剤を用いて治療します。
自分で膣奥に錠剤を挿入する、というのが、膣剤を用いての治療です。
あまり自分の膣に触れたことがない人は、最初は恐ろしさを抱くかもしれませんが、なんてことはありません。しっかりと洗浄した手で、挿入の仕方を確認しておけば、何も怖くないですよ。
どうしても自分ではできなくて、パートナーがいる人は、パートナーにお願いするのもひとつの手かと思います。
内服薬を使用することも
塗付剤の使用や、錠剤を挿入しての治療が一般的なカンジダですが、場合によっては内服薬を使うこともあります。
主に使われるのは、フルコナゾールという、カビ菌の増殖を抑える薬です。体内からの治療ですね。こちらも、治療期間は塗付剤を使用した場合と差異はあまりありません。
治療は、医師の判断に任せることになるので、どんな薬を用いることになっても、処方をよく守ってください。
男性の治療
カンジダの場合、女性も男性もほとんど同じ治療を受けます。
つまり男性も、上記にて紹介したような、クリーム剤や軟膏などの使用、場合によっては内服薬の使用による治療がとられるということです。
自分の性器に触れるという点では、女性よりも男性のほうが慣れているのではないかと思いますが、やはり男性の中にも抵抗を感じる人がいるかもしれません。
ですが治療は治療です。抵抗を感じても、治療を受けないことにはカンジダは治りません。治療だと割り切りましょう。
カンジダについてのQ&A
さて、カンジダについての紹介・解説も、いよいよ大詰めです。そんな中、疑問もいくつか浮かんだことかと思います。筆者自身、下調べの最中に、様々な疑問を抱きました。
その中から、記事の終盤にふさわしいと考えたものをピックアップし、一問一答式でご紹介します。基本的な疑問の解消には役に立つのではないかと思いますので、どうぞ読み飛ばさずに目を通してみてください。
カンジダかも、と思ったら?
カンジダに心当たりがあり、カンジダの症状が出たならば、誰しもが「カンジダかもしれない」と思いますよね。その場合には、まずは検査を受けましょう。
ご紹介したとおり、自宅で検査を受けられるセルフ検査キットもある時代です。病院に行かなくても、高精度な検査ができるのですから、積極的に活用してください。
どんな場合でも、病気を疑ったときは、病気であるかどうかを知ることから始めましょう。
再発を防ぐには?
予防・普段から気をつけるべきこと、の項目にて述べたように、身につける下着やお風呂上りの局部の状態などを意識して、なるべく性器に雑菌が付いたり、余分な刺激を与えないように注意しましょう。
カンジダは、他の性器の病気に比べても、再発しやすいです。なにせ、体内に元々ある菌が原因ですから、致し方ありません。一度カンジダにかかってしまった人は、なおのこと気をつけるようにしましょう。
カンジダ菌を消滅させることはできない?
カンジダを防ぐには、カンジダ菌を体内からなくせばいいのではないか……と、筆者は安直に考えてしまいました。そのとき、大前提である「カンジダ菌は体に元々存在している」という事実を忘れてしまっていました。
常に体の中に存在している、存在しているべき菌に、カンジダ菌も含まれています。もし消滅させてしまったら、何が起こるかはわかりません。
よって、カンジダ菌を消滅させることはできないのです。
普段から特に気をつけるべきことは?
特に気をつけるべきことを、すべてひっくるめてしまえば、「体調や衛生面に気を配る」という一言に尽きます。
長くお付き合いいただきましたが、結論はここに行き着きます。
雑菌の付着や体調不良、下着の衛生面などに気を配ることを習慣化してしまえば、意識しなくても、気をつけるべきことをクリアできます。普段の生活から、よく気を配って過ごすことが、一番の予防にもなります。
自己判断で薬を使うことはできる?
不可能です。
カンジダは、その症状から、比較的診断が容易い病気ではあります。そもそも、カンジダに限ったことではなく、病気の自己診断・素人判断は非常に危険です。
特にカンジダは、「増えすぎた菌を通常の数程度まで減らす」ことを目的とした薬が用いられますので、もしカンジダで無かった場合、必要数以下の数まで菌を減らしてしまうことになってしまいます。
面倒くさがらずに検査を受け、治療はプロ、要は医師に委ねるようにしましょう。
カンジダ以外の性感染症
カンジダは、正確には性感染症ではありません。しかし、確かに性行為・性的接触による感染も起こり得ます。ですので、簡潔なものにはなりますが、カンジダのほか、性的接触によって引き起こされる感染症を、最後にご紹介します。
梅毒
全身に赤い発疹などがあらわれ、放置すると重篤な症状がみられ始めてしまう性感染症です。近頃は若年女性に罹患者が多くみられる傾向にありますが、男性の患者ももちろん存在します。他人事と思ってはいけない病気の代表格です。
クラミジア
クラミジアそのものは大した脅威ではありませんが、HIVウイルスへの感染リスクが高まったり、別の病気にかかりやすくなってしまう性感染症です。別の病気を呼び寄せる特性を持っている、ということになります。
エイズ
ヒト免疫不全ウイルス、HIVが発症した状態、および性感染症のことを指します。風邪を引いたという、それだけのことですら命取りになりかねないほど、体の免疫力が下がります。定期的な性病検査をおこない、早期治療ができるようにしましょう。
淋病
男性の場合は、尿道炎や精巣上体炎。女性の場合は、卵管炎や卵巣炎に繋がりかねない性感染症です。感染力は、強いとも弱いとも言い切れませんが、それなりに厄介な性質を持っていますので、やはり早期治療が肝になってきます。
性器ヘルペス
性器やその周辺、肛門などに、小さな水ぶくれがみられ、痛みやかゆみなどの不快症状があらわれる性感染症です。再発が多く、一度治っても油断はできないのが特徴です。予防にはコンドームの適切な使用が効果的です。
トリコモナス
性行為によって感染し、緑色や黄色の、異常なおりものがみられたり、男性の場合は排尿時の痛みなどがあらわれたりする性感染症です。一般的な膣性交での感染が主ですので、こちらもコンドームの適切な使用が効果的な予防になります。
肝炎
性行為によって細菌に感染し、その細菌によって、肝細胞に炎症が起こってしまう性感染症です。
肝硬変や肝臓がんのおそれがあり、侮ってはいけない性感染症です。
HPV
性交渉の経験がある女性は、生きているうちに一度は感染するといわれているほど一般的なウイルスです。子宮頸がんなどの原因になるウイルスでもあります。他の病気を呼び寄せてしまいやすくなるウイルスなので、男性も女性も、「一般的なウイルスなら危険はないのだろう」などと考えずに、よく注意し、早期治療が出来る状態を保ちましょう。
毛じらみ
主に陰毛や局部付近に感染する虫です。陰毛のほか、腋毛や胸毛などにもかゆみが出てしまいかねないのが特徴です。殺虫シャンプーの使用や、剃毛などで毛じらみを殺すのが一般的な治療になります。
尖圭コンジローム
「せんけい」と読みます。性器にいぼができる性感染症です。HPVウイルスによって引き起こされる病気のうち、代表的な病気がこちらです。他の性感染症同様、早期の発見と治療が大切です。
まとめ
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。なるべく医療的に信用できる情報元から調べ、参考にし、筆者なりに噛み砕いた説明をさせていただきましたが、すんなりとご理解いただけたでしょうか。
衛生面に気を配り、体調管理を普段からしっかりおこなうと共に、局部環境を見直すことが、カンジダ対策に必要なことになります。
「自分は大丈夫」とは思わずに、今一度自分の状態を確認して、カンジダを発症しないように、あるいは発症してしまってもすぐに治療に取り掛かれるようにしておきましょう。
不快症状は、誰でも避けたいもの。本記事にて紹介した方法を中心に、しっかりと対策をうってください。